JALとANAがインド路線を拡大について野上慎平が解説。来月から日本航空はインドの航空大手インディゴと羽田〜デリー間、成田〜ベンガルール間の2路線で共同運航を開始する。全日空は今年5月からインドの航空大手・エアインディアと羽田〜デリー間、成田〜ムンバイ間など3路線の共同運航を行っている。共同運航は各空港会社が座席を販売可能。JALとANAは単独で直行便があるが、それぞれインディゴやエアインディアの便を予約して搭乗が可能。ベンガルールは成田空港から直行便で約10時間。人口は約960万人。デリー、ムンバイに次ぐ第3の都市。豊かな緑で「インドの庭園都市」とも呼ばれる。英国植民地時代に建設された「ベンガルール宮殿」など歴史的建造物が並ぶ。国内外の大手のIT企業が集まる「インドのシリコンバレー」とも呼ばれる。2035年までの世界都市成長率ランキングは3位。上位10都市は全てインド。日本企業131社による「日本人会」もあり、トヨタ、ホンダ、日清食品、ブラザー工業などが工場を構えている。楽天、ラクスル、メルカリなど勢いのある日本企業が進出。日本企業のインド進出は10年前に比べて2.7倍。来年、インドの名目GDPは世界4位に浮上する見通しで日本を上回るとみられる。