豪華なボートに乗ってニューヨークの知られざる歴史を訪ねる夏季限定のツアーの紹介。ツアーでは4つの無人島を訪ねる。最初の島は全長60m程のブラックウェル島。19世紀の終わりに海底トンネルを掘るためにつくられた人工の島。このツアーのもう一つの楽しみはバードウォッチング。こうした無人島は野鳥の保護区になっているためさまざまな鳥が集まってくるから。ミルロック島はかつては要塞として使われていたが、1960年代以降は打ち捨てられたままになっている。20世紀にこうした野鳥は激減したが、50年にわたるニューヨーク湾の水質を改善する取り組みのおかげで鳥たちが戻ってきた。このツアーを主催しているガブリエルウィロウさんは長年、ニューヨーク湾の歴史を研究してきた都市生態学の専門家。最後に訪れたのはノースブラザー島。19世紀から20世紀にかけてこの島には伝染病にかかった患者を隔離する医療施設があった。上陸が厳しく制限されているためこうした知られざる歴史を訪ねるにはボートで近づくしかない。