今回、コシノさんが挑戦したのは東京藝術大学ならではの生演奏を取り入れたショー。演奏するのは学生や卒業生たち。洋と和を衣装だけではなく、音楽でも融合させた。初めてのことに挑戦する大切さを若い世代に伝えたいとモデルをやったことがない学生をショーに起用した。コシノさんが初めてパリコレクションに挑戦したのは1978年。東洋をイメージした独創性あふれるショーがパリの人たちを引き付けた。衣装だけではなく、照明や音楽など舞台全体を美しく見せるという基礎が培われた。その後、コシノさんは枠にとらわれない挑戦を続ける。社会主義国で米国の経済制裁を受けていたキューバや軍事政権の下、外国文化が制約されていたミャンマーなどさまざまな場所でショーを実現させてきた。一貫して挑戦の人生を歩んできたコシノさん。モットーにしているのは「きょうがいちばん若い」ということば。コシノさんは「誰もが新たな一歩を踏み出す勇気を持ち続けてほしい」とコメント。