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「ミュージカル この世界の片隅に」 のテレビ露出情報

俳優・歌手の大原櫻子は今、全国で上演中のミュージカルで戦時下をひたむきに生きる女性を演じている。どのように役作りをしたのか。2014年、5000人のオーディションを勝ち抜きデビュー。紅白出場も果たした大原櫻子。俳優やSNSの場など幅広く活躍し若者世代から絶大な支持を得ている。そんな彼女の新たな挑戦がアニメ映画で注目を集めた「この世界の片隅に」のミュージカル版。物語の舞台は戦時下の広島、呉。大原さんが演じるのは18歳でこの町に嫁いだ主人公のすず。戦況が悪化し厳しい生活が続く中でも持ち前の明るさで家族の暮らしを守ろうと懸命に生きていく。当初、戦時中の物語をミュージカルで描くことには大きな戸惑いが、厳しい時代の日常をミュージカルでどう表現すればいいのか。不安が募る中、支えになってくれた人がいる。91歳のベテラン俳優、本山可久子さん。疎開や家を失う戦争体験をした本山のアドバイスが演じるうえでの大きなヒントになった。稽古を重ねる中、大原さんはすずが持つ本当の強さにも気付かされた。先月下旬、名古屋で行われた公演。楽屋を訪ねると、いつもと変わらない明るい大原さんがいた。本番直前まですずの心情に寄り添っているという。貧しい暮らしの中でも日常のささやかな喜びを全身で表現する。一方で舞台の終盤、爆弾で自分の右手と大切な家族を失ったすず。それでも自分の生きる道を見いだそうとするシーンで櫻子はせりふに思いを込めた。このミュージカルは7月の最終週まで大阪と広島で続く。作品の舞台となった広島県呉市で大千秋楽を迎える。

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