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「ユ・ヨンウォン議員」 のテレビ露出情報

戒厳令という強権を発動した韓国の尹錫悦大統領について、あさってにも国会で弾劾訴追案が採決される見通しとなった。そこで一気に焦点として浮上しているのが与党の対応。国民の反発を無視するわけにはいかないとはいえ政局の主導権を野党には渡したくない。その板挟みで苦しい対応を迫られている。戒厳令はどのように起きてしまったのか、国会の委員会で検証が始まった。知らなかったのは国防次官だけではない。パクアンス陸軍参謀総長。戒厳令の中で軍の指揮を担う戒厳司令官に任命された人物だが、戒厳令を知ったのは大統領の発表後だったと証言している。当事者たちでさえ把握できていないまま出された戒厳令。尹大統領に戒厳令を進言したのは国防相だったキムヨンヒョン氏と現地メディアは報じている。戒厳令発出後一度も公の場に出てきておらず昨日すでに国防相を辞任。真相を知る可能性が高い重要参考人で検察はキム氏を出国禁止にした。尹大統領は今日にも国民への謝罪を織り込んだ談話を出すとみられていたが、その予定はなくなった。あさっての採決が見通されている尹大統領への弾劾訴追案について与党が反対の方針を決めた。弾劾には、全議員の3分の2以上が賛成票を投じる必要がある。野党の議席数は合わせて192。少なくとも与党議員8人が賛成に回らないと弾劾は成立しない。ただ与党の姿勢は尹大統領を許すというものでもないよう。昨夜、与党は国会内で議員総会を開き、弾劾についての対応を協議したが、そこでの発言が漏れ聞こえてきている。結局、党の方針は弾劾案は通さないが尹大統領には離党してもらうという案にまとまったとみられる。しかし、ここで情勢を見誤れば与党も共倒れになりかねない。しかし、ここで情勢を見誤れば与党も共倒れになりかねない。今日、韓国の調査会社が発表した世論調査(リアルメーター)で73%が戒厳令を出した尹大統領を弾劾すべきと回答。内乱罪に該当するという意見も7割近くに上っている。批判の矛先は与党の対応にも向かいつつある。
これまで13回の戒厳令が発令された韓国。民主化前の独裁政権では国民を弾圧する手段として戒厳令が利用されてきた。前回の戒厳令では朴正煕元大統領が暗殺された時。当時軍人だった全斗煥は空席となった大統領の座を狙う。韓国が民主化を勝ち取るまでの時代は数々の映画やドラマなどで描かれ、去年は映画「ソウルの春」が大ヒットした。1980年、韓国国民が民主化を夢見た「ソウルの春」は全斗煥が起こしたクーデターにより終わる。戒厳令が全国に発令され民主化運動を軍隊で弾圧。特に激しかったのが光州。市民の抗議活動は10日間にわたって徹底的に弾圧され、軍により民間人166人が殺された。44年の時が経っても当時の痕跡が残っている光州。光州の人々は命がけで民主化を求め続けた。当時デモに参加していたキムスニさんは今でもあの時のことを鮮明に覚えている。市民の抵抗に、戒厳令で集められた軍の弾圧はどんどんエスカレートし、ついには国民に向け発砲するようになった。今日、ソウルのデモには光州からはるばる来た男性の姿があった。

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