今週春闘で大企業の満額回答が相次いだ一方、中小企業からは賃上げは厳しいという声が多く上がっている。そんな中、月2万円アップを実現している中小企業がある。千葉・船橋市のアパレルショップ リュクス アーモワール カプリス 船橋東武店 店長のniciさんは、5万から10万ぐらいは多分変わってくるのかなと話す。アパレル業界の平均年収は356万円。販売は323万円となっているが、なぜ給料アップが実現できたのか。開店前にniciさんと同僚スタッフが行っていたのはオススメの服を身に着けて行う写真撮影だった。販売員が商品を着た写真を投稿し、その投稿から客が購入すると報酬として一部還元される。さらに販売員が服を着用する点。niciさんはこの仕組みを使ったネット売り上げが系列店の販売員で1位だという。このアパレルショップでは約2年前からこのシステムを導入。田中興産の中川裕マネージャーは、平均でおよそ1万円から2万円ぐらいの給料アップになっているという。企業と従業員がウィンウィンな関係を作れているという。システムを開発した東京・渋谷区のバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃代表は、単純に利益も売り上げもない中で賃上げしろと言われてもなかなか上げられない 、しっかり成果を出している売上を作っている働き手さんがいるのであれば、その人達には評価を与えようという仕組みなので、基本給のアップがちゃんと望めるような世の中を作っていきたいなと話していた。
連合はきのう、今年の春闘の平均賃上げ率が5％を超えたと発表した。市場では来週18日19日の日銀の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決めるのではないかと注目されている。決定すれば、2007年以来17年ぶりの利上げとなる。