オースティン国防長官が入院していたこともがんの手術を受けていたことも知らされていなかったバイデン大統領。11月の大統領選挙で対決の可能性があるトランプ氏はSNSで「職業上の不適切な行為と職務怠慢を理由にオースティン氏は解雇されるべき」などと批判。トランプ氏がこうした批判を続ける背景には共和党内で候補者指名を争うヘイリー元国連大使の人気上昇による焦りとも考えられる。9日にはワシントンの連邦高等裁判所に出廷。2020年の大統領選の結果を覆すため手続きを妨害したなどの罪に問われているトランプ氏。出廷義務はないが、あえて法廷に姿を見せることで政治的迫害の被害者だと印象づけ、大統領選に向けた支持を固める狙いがあると見られる。裁判に先立ちSNSに投稿した動画では、「いかさまバイデンはアメリカ史上最悪で最も腐敗した大統領だ」などと捲し立てていた。共和党は15日に候補指名争いの初戦となるアイオワ州の党員集会を開く。