米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は31日、金融政策を決定する会合を開き、政策金利を8会合連続で据え置くことを決めた。市場は、次回9月の会合での利下げ開始を想定している。FRBは31日、金融政策を決定する会合で政策金利を8会合連続で据え置くことを決めた。FRBは声明で、インフレの抑え込みについて「ここ数か月でいくつかのさらなる進展があった」と指摘するなど、利下げの開始が視野に入ったことを示唆した。市場では、FRBが次回9月の会合で利下げに踏み切るとの見方が強まっていて、パウエル議長も「経済は利下げに適切な時点に近づいている。早ければ次回9月会合で利下げが検討されることになる」と述べた。FRBは、物価や雇用の動向を慎重に見極めながら利下げの開始時期を最終判断することになる。