チコちゃんが「なんで人気者のことをスターと呼ぶの?」と聞いた。正解はコスパがよかったから。人を指す「スター」という言葉は中世のヨーロッパで生まれた。ラテン語のことわざで星を“手の届かない目標”という意味で使っている。イタリア語の語源由来辞典で星を調べると“困難の中で導き方向づけ慰めをもたらす誘導者”とある。当初はエンタメ的な人気者ではなく社会において目立つ存在に使われていた。当時は哲学者のヴォルテールやマリー・アントワネットがスターと呼ばれていた。1820年代アメリカの演劇界で地方を営業で回るため生まれたコスパ対策で看板俳優をスターと固定するスターシステムが誕生した。看板スターを作ることで1つのポスターが使い回せる、ファンがつきやすく客が増えるというメリットがあった。映画が誕生した当初は俳優の名前はクレジットされなかったが1910年に映画俳優で初めて名前を知られるスターが誕生する。女優のフローレンス・ローレンスのウソの死亡記事に世間が注目し俳優に興味を持つようになり映画の宣伝にもなった。他の映画会社も看板スターを押し出すようになり多くのスターが誕生した。