今回協力いただいたのは宮路さんご夫婦。3LDKのマンションに2人で暮らしている。体がだるかったり疲れを感じたまま生活するのは辛い。アドバイスをしてくれるのは理学療法士の岡田さん。古武術を参考にした合理的な体の使い方を実践・指導する体の使い方のスペシャリスト。講演会や本の執筆など幅広く活躍している。具体的にどこが問題なのか事前に撮影した宮路さんご夫婦のとある1日をチェック。食器を取り出す姿勢が注意ポイント。腰からかがむと腰に負担が集中するそう。朝食を済ませたあとは掃除の時間。普通に掃除機をかけているように見えるが、掃除機がけの姿勢が注意ポイント。続いてフローリングワイパーで拭き掃除。これは良いポジションで体を曲げれているそう。しゃがみ方も注意ポイント。特に辛いと感じているのが拭き掃除だという。日常場面でよくある場面だが体の使い方には注意が必要。中腰・立ち・しゃがみの3つの姿勢は股関節を意識するだけで大きく変わるんだそう。股関節は英語で「hip joint(お尻の関節)」という。足を開き、お尻のシワを伸ばすように股関節から動かすのが負担がかかりにくい体の曲げ方。意識してやると今までと比べると背中がきれいに伸びている。そして中腰の姿勢も同じく股関節から曲げることで負担を減らすことができる。肩・ひざ・つま先が一直線になるのがベスト。効率の良い体の曲げ方で中腰も楽に。さらに腰と膝に負担がかかるしゃがんだ姿勢もポイントは股関節。つま先を外側に向け股関節から足を開き、お尻のシワを伸ばすようにしてゆっくりと腰を下ろす。股関節を中心に足を入れ替えれば移動もスムーズになり負担も軽減する。ひざの内側で腕を動かすといい。日頃から意識することで自然と体に馴染んでくるそう。続いてトイレ掃除。この姿勢も体に大きな負担が。注意ポイントは腕の動かし方。掃除のあとは洗濯。最近は部屋干しが多いそうだが、干し方にもポイントが。腕の動かし方に注意しないと肩やひじに負担が集中してしまう。さらに昼食準備で岡田さんが気になったのは料理をするときに腕を伸ばすシーン。この積み重ねで肩や肘に負担がたまることに。腕をメインに使う家事を楽にするためにはどうすればいいのか。意識するのは肩甲骨。肩甲骨を意識すると腕が長く使えて力も出やすい。肩を耳に近づけると肩甲骨から腕を伸ばしやすくなる。