戦後80年となる今年、「いまを、戦前にさせない」をテーマにさまざまな特集を伝える。東京大空襲の戦火を逃れ90年以上続く食堂について伝える。令和となった今、若い世代からも人気なのだが年明けに休業せざるを得なくなってしまった。東京・墨田区両国で90年以上続く食堂がある。1932年創業の下総屋食堂。2代目おかみ宮岡恵美子さんはこの食堂と同じ昭和7年生まれ。今も現役で厨房に立ち息子と2人で店を切り盛りしている。大学生まで幅広い世代を引き付けているこの食堂。戦前から変わらない建物で営業を続けてきた。80年前の3月10日、東京大空襲。下町を中心におよそ10万人が亡くなったといわれている。その空襲を奇跡的に逃れた下総屋食堂。食糧が限られる中で庶民を支え続けた食堂は今、風情がある雰囲気から映画やミュージックビデオなどさまざまな作品の舞台になっていて、いわゆる聖地巡礼を楽しむ人もいる。また海外から訪れた客には宮岡さん自ら作った折り紙のプレゼントでおもてなし。先月下旬も、いつもどおりお客さんをもてなしていた。しかし、宮岡さんは年明けに心筋梗塞や肺炎などを患い入院。今週月曜日から営業予定だった食堂は休業になり再開のめどは立っていない。現在、快方に向かっているという宮岡さんは早く病気を治してお店を再開したいと話している。
住所: 東京都墨田区横綱1-12-33