タワーブリッジなど世界的に有名なイギリス・ロンドンの観光名所の目の前に、新しい中国大使館が移転する予定。15日、ロンドンの中国大使館移転予定地前に約5000人が集まり抗議活動を行った。新たな中国大使館は、約2ヘクタールの敷地に建設が予定されていて、ヨーロッパ最大級になるといわれている。デモの参加者たちが掲げているのはチベット自治区や香港の独立を支持する旗で、参加者の多くはイギリスへの移住者。彼らは好立地に巨大な大使館が建設されることで、中国政府の諜報活動の拠点になり、移住者たちの生活を脅かすのではないかと懸念している。中国政府は2018年に敷地を購入し、その後大使館の移転申請をしたが地元の区議会に却下された。中国大使館は当時受け入れ国であるイギリスには外交施設の建設を支援する国際的義務があるとコメントした。中国寄りの姿勢を見せるイギリス・スターマー政権が発足した去年中国政府が再び申請。最終的な決定は5月ごろイギリス政府が判断するとみられている。