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「中央公民館」 のテレビ露出情報

住民のおよそ7割が洪水の浸水想定区域に住む山形県・中山町では中学生までの子供たちを対象に「切れ目ない」防災教育に取り組んでいる。目指しているのは日常の中に防災を取り入れること。中学2年生の渡邉結さんは2年前のおととし8月に豪雨を経験した。中山町では最上川が増水し、道路なども冠水した。午前3時近くには氾濫の恐れがあるとして一部の地区に避難指示が発表された。午前4時、就寝中だった結さんの母親の元に職場から浸水の被害を心配する電話が掛かってきた。その時、小学5年生だった結さんは自宅からの避難を提案した。結さんの提案を後押ししたのは、中山町が3年前から取り組んで来た独自の防災教育。幼稚園では正しい身体の守り方を学んだり、小学5年生では避難を呼びかけるポスターを作成し、中学1年生では町の課題と災害とのつながりを探すなど成長に合わせて普段の授業に防災の要素を取り入れてきた。結さんが小学5年生の時に受けた防災マップを作る授業では、身の回りで災害が起きる場所や避難場所などを調べて印を付けていった。自分用の防災マップを作成することで、身近な場所も浸水する可能性があることを知ることが出来た。結さんの友人の一人である橋本瑠希さんも雨が降った時などに近所の川の水位や色の変化に注意を向けているという。そのきっかけは模型で洪水を再現する授業。川が溢れるのを防ぐ授業の中で、流れの激しさを学んだという。結さんは授業を受けてから自宅の玄関に防災リュックを置くようになった。持ち物リストに従って足りないものや交換すべきものなどを検討している。授業をきっかけに備えや避難について話す機会が増えたという。また、アンケートでは9割以上の保護者がこどもを通して自分の防災意識が高まったと回答している。

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