家電量販店大手のノジマは日立製作所の家電事業を1100億円で買収すると発表した。日立製作所の子会社・日立グローバルライフソリューションズが手がける白物家電事業の買収を発表したノジマ。白物家電事業を引き継ぐ新会社の株式80.1%を1100億円で取得する予定で、来年3月までに買収を完了する。近年、ノジマは2017年にインターネットサービスプロバイダのニフティを、去年にはパソコンメーカーのVAIOを買収するなど積極的なM&Aによってグループを拡大させてきた。今回の買収はノジマとしては過去最大となる。クルーズ船を貸し切っての社内婚活イベントや初任給40万円など、アイディアマンとしても知られる野島社長。今回の買収で商品の開発力を強化し、販売との相乗効果を狙う。一方、真空チルドで知られる冷蔵庫や代表的なエアコンシリーズ「白くまくん」など数多くの製品を生み出してきた日立。家電事業は長年、会社の屋台骨だったが、2010年代以降はアジア企業などとの競争が激化していた。東芝やシャープなど他のメーカーでも家電事業の売却の動きが相次いでいる。日立も近年はITや鉄道、エネルギーのように収益性の高い法人向けのサービスに経営の軸足を移していた。買収後も日立ブランドは残し、雇用についても維持していくという。
