きのう、江藤農水相が政府備蓄米の放出を発表。「流通を安定させる」目的としては史上初となる異例の決断。去年5月から年を明けても続く深刻なコメの高騰。東京都における1袋5kgのコシヒカリの小売価格は去年から右肩上がりで、先月には4185円とこの1年で約1.7倍に上がった。街から期待の声が聞かれる一方、飲食店からは新米が出るまでまだ時間があることから不安の声も聞かれた。影響が広がるコメの高騰。背景にあるのが一部業者による売り渋り。コメは通常、農家からJAなどの集荷業者、小売店などを通して消費者に届く。去年のコメの生産量は前年より18万t増えたが、集荷量は21万tも減少。21万tのコメは投機を目的とした一部業者が抱え込んで売り渋り、その結果価格が上がっているとみられている。きのう、FNNは兵庫県にある中小の卸売業者を取材。あくまで投機目的ではなく、取引先に定期的にコメを納められるようストックしているという。買いだめは取引先のためという判断を変えることはないという。備蓄米の放出が決定。第1弾として放出する15万tの米の内訳は2024年産10万t、2023年産5万t。早ければ来月下旬にも店頭に並ぶ。
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