給食の質を上げるための取り組みが様々な地域で広がっている。例えば、新潟県の五泉市では施設の老朽化に伴い一括で調理するセンター方式からそれぞれの学校で作る自校方式に変わった。そのことで一度に大量の野菜を仕入れる必要がなくなり、地元の野菜を使えるようになったということだ。ほかにも千葉県のいすみ市では地元で生産した有機米をすべての小中学校の給食に導入した。これをきっかけに有機農業の拡大につながった。専門家、学校給食地産地消食育コーディネーター・杉木悦子はこうした取り組みを実現するにはVTRにあった八島さんのような生産者と学校をつなぐコーディネーターを配置して、生産したものをむだなく食べる仕組みが重要だと指摘している。物価高の中でむだなく食材を使う重要性というのはますます高まっていると思う。