きのうは作家・井伏鱒二が亡くなった日。高校の教科書に「山椒魚」という作品がよく載っている。井伏は型破りな作家・太宰治に公私にわたって頼りにされていた。「走れメロス」誕生のきっかけとして太宰が借金をして逃亡したが、その時に井伏を頼った。太宰は井伏の「山椒魚」を読んでファンになった。太宰は大学で東京に出てくると直接会いに行き、2人の交流はずっと続いた。井伏の「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」というフレーズが有名だが、漢詩を訳したもので直訳すると「人生に別離はつきものだ」といった内容。