高校バスケ日本一を決める「SoftBankウインターカップ2023」で福岡第一と緒戦で当たるのが八村塁の母校・仙台大学附属明成。6度の優勝を誇る名門。八村と同じ背番号8をつけるのがウィリアムス ショーン莉音(3年)。199cmの高さと長い手足を生かして得点を量産。守備でも豪快なブロックを見せる。優勝6回に導いた佐藤久夫ヘッドコーチは厳しい一面を見せながらも深い愛情で八村などの選手たちを育ててきた。去年のウィンターカップでは優勝候補といわれながら2回戦で敗退した。雪辱を誓う中、佐藤は今年6月に急逝した。7月のインターハイで選手たちは恩師の「久」を背中に刻み、喪章をつけて試合にのぞんだ。準々決勝で敗れた相手はウィンターカップで対戦することになった福岡第一だった。2009年の優勝メンバーである畠山俊樹が新しくヘッドコーチに就任して明成バスケを受け継いだ。「苦しいときこそ明るく」という恩師の言葉を胸に夏のリベンジを誓う。