宮城県仙台市に暮らす小椋汐里さん(27)は、青葉区にある中学校で英語教諭として勤務している。福島県出身の小椋さんは、「網膜芽細胞腫」という小児がんで生後間もなく左目を、5歳で右目を摘出したため、全盲。盲学校を卒業後、東北学院大学に進学し、英語の教員免許を取得。2021年に仙台市教育委員会で初めて、全盲の教員として採用された。小椋さんは、特殊な機器にその日行う授業内容を事前に入力し、点字を辿って授業を進める。板書や指名、プリント配布は補助教員が担当。受け持つ生徒全員を1人ひとりの声と席順などで把握しているそうだ。補助教員である加藤恵さん(42)は全盲の両親に育てられた、小椋さんの良き理解者だ。小椋さんは合唱部の顧問も務めていて、英語の歌詞の発音についてアドバイスすることもある。小椋さんは教員として、「できないことを諦めるのではなく、できることがないか探す」をモットーとし、前例がない道を切り開いていく。
住所: 宮城県仙台市青葉区二日町1-1
