子どもたちが楽しそうに写る写真は「国際交流&イングリッシュキャンプ」というイベントの様子を映したものだ。全国の小中学生を対象に英語を使って交流するというイベントだが、このイベントをめぐりある問題が起きている。きのう番組が話を聞いたのAさんはイベントの参加費が返金されていないとうい。イベントを企画・実施していたのは宮城県・仙台市の旅行会社「ハローワールド」。県によると今年3月ごろから「イベントが中止になったにも関わらず返金されない」などの相談が相次いでいて、返金されていないケースは少なくとも216件、被害額は600万円以上にのぼるとみられる。Aさんはおととし和歌山県で行われた3泊4日のキャンプに娘が参加したという。このとき娘が楽しめたことから去年8月のイベントにも申し込みをしたというが、台風でイベント自体が中止になったという。その後、去年12月のクリスマスキャンプに申し込み、2回分の参加費を振り込んだ。12月のイベントは無事行われたというが、余分に振り込んである1回分、18700円については返金の案内があったという。しかし返金対応がされないためAさんが「消費者センターに相談する」旨のメールを送ると今年4月上旬、旅行会社側の男性から電話があり来週に振り込むとのことだったがされなかった。実はこイベント、娘が通う小学校でチラシが配られていたという。番組がイベントの実施を行う旅行会社に平日の先週金曜日ときのうの2度、電話で取材を試みるも音声案内のみ。問い合わせフォームで取材を試みるもきょう現在まで連絡はきていない。さらにスタッフの報酬も一部で未払いとなっていることが新たに分かった。電話取材に応じた宮城県外に住む英語キャンプの元引率スタッフの男性によるとスタッフへの報酬の支払いの遅れは去年10月ごろから常態化していたという。宮城県は会社に対し利用者へ返金するよう文書で行政指導を行っていて、期限となる先週金曜いっぱいで対応がなければ業務停止なども視野に行政処分を検討している。なお県によると期限となる先週金曜日、県庁の閉庁時間の午後5時15分までに連絡はなかったという。