理工系進学について高校2年女子は「女性は出世できない業界だよ」と言われた。大学3年女子は「大学院に進学する人が大半だから女の子は婚期逃すよ」と言われた。大学3年女子は親が「子どもが理工系」と周囲に話したら勝手に男の子だと思われた。高校2年女子は男性が多いイメージで自分には向いていないのではと不安を感じる。ジェンダーと教育の問題に詳しい伊佐夏実さん(京都工芸繊維大学准教授)は「今なお残るジェンダーバイアスの存在によって進学したくてもできなかった場合や知らず知らずのうちに理工系の道から遠ざけられている場合もある。こうした現状を打破するためには女性がいてあたりまえという状況を作る必要があり女性枠はそのための有効なひとつの手段」と話している。