かつて福島市と伊達市を結んで運行されていた路面電車を紹介する写真展が福島市で開かれている。この写真展は昭和の初めから昭和46年まで福島交通が福島市と伊達市の間で運行していた路面電車の記憶を後世に伝えようと市内の愛好家が企画した。福島市にある「コラッセふくしま」の会場には路面電車が走っていた当時の風景などを収めた写真、およそ130点が展示されている。この内、福島市で昭和40年代の冬に撮影されたとみられている写真には雪が積もる日銀福島支店の前を運行する様子がおさめられていて、現在と異なる風景から時代の変化を感じることができる一枚。廃線直前の昭和46年に今のJR福島駅の東口のバス停のバスターミナル付近で撮影された写真には発車を待つ車両が写っていて車両に掲げられた感謝のメッセージには地域に貢献してきた歴史が伺える。写真展「新、路面電車物語」はあさってまで開かれている。