10代になったらアタッチメントをどう満たす?。大阪市・児童養護施設「入舟寮」がアタッチメント理論を取り入れることにしたのは8年前のこと。そのころ、子どもたちとの関係は危機的な状況にあった。手がかりとなったのがアタッチメント理論に基づく「安心感の輪」子育てプログラム。当時、米国で親子関係の改善に効果があると注目を集めていた。一人一人の安心感を満たすために、それぞれの子どもに合わせたアタッチメントの受け止め方を職員みんなで探ってきた。こうした中、若手職員の上田さんと親密な関係を気づいてきた高校生のアキラさんだが、この春、上田さんが異動となったことで離れて暮らすことに。それを受け、アキラさんは上田さんに不機嫌な態度を示すことが多くなった。アキラさんは上田さんに雑談をしたいと言い、個別外出の時間も延長。上田さんは、交換ノートを渡した。