卓球の日本一を決める全日本選手権が来週火曜日に開幕する。注目が、女子シングルスの大藤沙月、20歳。去年10月の国際大会では、パリオリンピックメダリストの平野美宇、張本美和などを破り優勝した。女子卓球界の新星。その強さに迫った。鋭いフォアハンド、バックハンドも強烈。この1年、大藤は力強いプレーで勝利を重ねてきた。去年4月に125位だった世界ランキングは7位まで上昇。日本選手の中では早田ひな、張本美和に続く3番目につけている。守りから攻めへ。そのきっかけとなったのが去年の全日本選手権。国内トップクラスの実力を持つ平野との対戦。大藤はできるだけミスをせずに粘る守りを重視したプレースタイルで挑んだ。しかし、ストレート負けでベスト16にとどまり、コーチと共に戦い方を見直すことに。まず取り組んだのはフォームの改造。そして、攻めの力を上げるためにサーブも磨いた。今では20種類ほどを使い分けて相手に的を絞らせず戦いを有利に進める。全日本選手権での敗戦を、その後の飛躍につなげた大藤。ことしは新たなスタイルで頂点を狙う。坂本竜介コーチのコメント。T.LEAGUE。