アメリカ・ワシントンから中継。バイデン大統領はウクライナ支援の予算が年内に枯渇することについて強い危機感を示した。今回のゼレンスキー大統領との会談で290億円規模の新たな軍事支援を表明したが、巨額支援に懐疑的な見方も広がっている。アメリカ議会ではこういった世論をめぐり、約9兆円の追加予算について共和党が反対姿勢を崩さず膠着状態に陥っている。バイデン大統領は共和党が求める国境警備の強化で譲歩する考えを示し、予算の速やかな可決を訴えた。ゼレンスキー大統領と会談した共和党・ジョンソン下院議長は慎重な姿勢を崩していない。クリスマス休暇前の追加予算案の可決は事実上不可能だと言われていて、予算の年内枯渇が現実味を帯びている。