今年は世界情勢に大きな影響を与えそうな選挙が相次いで予定されている。7日にバングラデシュで総選挙が行われた。選挙では、ハシナ首相率いる与党が過半数の議席を獲得。選挙は最大野党がボイコットするなかで行われたため、対立が深まるおそれがある。3月にはロシアで大統領選挙が行われる。有力な対立候補がいない中で、プーチン大統領の再選が確実視されている。新たな任期は2030年までとなり、選挙を通じて国民に結束を訴えながら軍事侵攻を続けていくとみられている。また一方的に併合宣言したウクライナ4州でも選挙を強行する構えで、これを通じて併合を正当化するとみられる。11月にはアメリカで大統領選挙が行われる。再選を目指す民主党のバイデン大統領と、共和党のトランプ前大統領が争う前回2020年と同じ構図になるという見方が広がっている。バイデン大統領は、年齢や健康状態が有権者の関心を集めている。トランプ氏は前回の大統領選挙の結果を覆そうとして起訴されていて、裁判と並行して選挙戦に臨む異例の事態となっている。その他、インドネシアやメキシコでも大統領選挙が予定されている。4月~5月は、韓国やインドでも議会の総選挙が予定されている。