年収の壁対策として橋本さんが掲げたのは「離婚時は財産折半」だ。これがどういうことかについて橋本さんは「思想の転換。時代が変わったので制度を抜本的に変えなければいけない。専業主婦が保険料を払わないというのは戦後高度成長時代の家庭のモデルであったが、現代では女性も働く時代になり、専業主婦家庭というのは全体の2割というデータもある。法律上は専業主婦で所得0であった場合でも財産はが折半になる。つまり夫婦の共有の財産となる。では離婚時でなく、旦那さんがお給料もらった段階でみなし所得として、専業主婦でも収入0とみなすのは時代遅れ。家事労働に関しては年間143兆円の市場価値があるというデータもあり、家事労働が無償というのはおかしい。つまりご主人の収入の半分は奥さんの収入だという前提として奥さんにも保険料をかければ良い。こう言うと専業主婦世帯から保険料が上がると言われそうだが、年収を折半することでご主人の方の保険料も下がる。こうすることで保険料免除というものをなくし、年収の壁をなくすことができる」として提案した。武見さんはこれについて一つの考え方としてはあると思うと前置きした上で、専業主婦の方が今持っている価値観をきちんと変えないと納得してもらえないので、それを政治の中で行うというプロセスがいると話した。さらに専業主婦の中で働いている方が4~5割まで上がってきているが、これが7~8割まで上がってくれば橋本さんの言う議論の仕方も出来るとした。