東京ディズニーリゾートはあす10月から値上げする。1デーパスポートは最高価格が大人9400円から1万900円、中学・高校生は7800円から9000円となる。ハムやソーセージなどの加工品、チョコレート菓子など4600品目以上が値上げとなる。横浜市のスーパーでは新価格のポップ作りに追われていた。値上げの要因の1つとなっているのが「円安」。今週の東京外国為替市場では1ドル149円台まで下落し、去年10月以来の円安水準となった。群馬・太田市の自動車部品工場で働くベトナム人のグエン・ティ・フォンさん（23）は日本円とベトナム通貨ドンの為替レートを毎日チェックしている。去年から円安ドン高が進んでいるという。毎月ベトナムの家族に11万円を仕送りしていたが、現在は数ヶ月に一度、円高のタイミングを狙ってまとめて送金している。父は2カ月前に食道がんと診断され入院中。母は働いているが10歳の娘がいて、フォンさんが一家を支えている。工場の担当者は円安の影響もあって日本に来るベトナム人は減少傾向にあると語った。海外で働く日本人の給料は上がっている。オーストラリアでビルやオフィスの清掃業務をする松下さんは日本にいた頃と比べて給料が3倍以上になったという。シドニーの焼肉店では3年前は1日2人ほどしか応募がなかったが、現在は25人の日本人スタッフが働いている。ワーキングホリデービザが多いという。この店で働くれみさん（20）を取材した。自宅はシェアハウスでタイや韓国のルームメートと暮らす。家賃は約11万円。月収は約35万円だが、オーストラリアは物価が高く、ランチ代（パスタ＆飲み物）は約3000円。スーパーではセール品を購入して生活費を節約している。フランス・パリではおにぎりブームとなっており、兵庫県の老舗のりメーカー「鍵庄」は円安のメリットを生かしてヨーロッパ進出を決めた。来月17日にフランスで開催される日本食PRイベントに向けて準備している。インターネットの通訳機能でメールを作成し、現地の取引先と直接やりとりしていた。言語・文字の勉強が課題だという。