1990年代、ハラミを世の中に広めたのは、「美味しんぼ」の海原雄山。77巻で海原雄山がハラミは脂肪と赤身の配分が見事だとしている。この話が世に出た後、お客さんからハラミはないのか？と言い出すようになったという。2001年、日本でBSEの症例が確認され、焼肉業界は不況となるが、さらにブ部位を増やすことで復活した。2000年代、ロースがバラバラになった。2005年、「焼肉チャンピオン」はロースをミスジ、ザブトン、トウガラシなどに細分化した。細分化された牛肉は希少部位と呼ばれるようになった。希少部位は18年前も食肉業界の業界用語として存在していて、一部の焼肉店が裏メニューとして出していた。焼肉チャンピオンが部位を増やしたのはある魚がきっかけだった。