きょう、米国IT大手マイクロソフトがAI(人工知能)に特化した次世代のパソコンを発表した。チャットGPTを手がけるオープンAIも先週、新たなAIを発表したが、医療現場などで早速、取り入れる動きが始まった。きょう未明、マイクロソフトが発表したのがAIに特化した新たなパソコン「コパイロット+PC」。高性能の半導体を搭載することで処理能力を従来の20倍に。ネットにつながなくても生成AIを使えるのが特徴。これにより40以上の言語を音声ですぐに英語に翻訳。また画像の生成も瞬時に行う。さらに発表会の大画面に映し出されたのはゲームの「マインクラフト」。プレイヤーの言葉に反応したのはAIの声。リアクションやゲームの手助けとなるようなアドバイスをしてくれる。来月発売する予定で、20万円ほどですまたマイクロソフトが提携するOpenAIの最新のAIモデル「GPT−4o」も、このパソコンで近いうちに利用可能になるとも明らかにした。人間で言う目や耳の機能が大幅に強化された。米国・ワシントン州の映像。マイクロソフトYouTubeより。マイクロソフト・サティアナデラCEOのコメント。アプリに言及。「GPT−4o」をビジネスに活用する動きが始まっている。医療サービスでは、耳の進化が活用されている。一般的にカルテの作成は医者が患者の症状を聞きながらパソコンなどに打ち込む。しかしGPT−4oを活用したシステムを使えば、患者と医者の声を聞き分けたうえで、要点をまとめカルテにする。薬の名前も正確に認識。医者はカルテを打ち込まなくてよいため、診察に集中できるほか診察後の書類業務の軽減につながる。GPT−4oを活用したシステム、今月中には全国70のクリニックに導入される見通し。ブリーブ・馬劭昂さんのコメント。求人情報サイトのバイトルなどを運営するディップは「GPT−4o」を活用した国内初となる対話型のバイト探しのサービスをきょうから開始した。希望する仕事などを入力すると生成AIがその人にマッチした仕事を提案してくれる。これまでの求人情報から検索して選ぶでは調べにくい条件でも、対話型なら見つけやすくなる。さらに面接時の相談や服装までアドバイスをしてくれる。今後は目や耳の機能も強化。ディップがもつ紹介動画などをAIに学習させ「かわいい制服」「きれいな店内」などの条件でもマッチングできる機能などの検討も進める。東京・港区の映像。ディップ・冨田英揮社長のコメント。