核戦力をめぐり、アメリカと中国・ロシアで不信感が深まっている。先月5日、ロシアのプーチン大統領は全ての核実験を注視する「包括的核実験禁止条約」をアメリカが批准していないことに対し批判し、この発言から1カ月後、プーチン大統領は批准を撤回する法案に署名。核による脅威がエスカレーションするリスクが高まっている。こうした懸念はロシアだけでなく、2019年当時のトランプ大統領は、米・中・露で核軍縮を検討するとしていたが、これについて中国はいかなる核軍縮交渉に応じない方針を強調した。笹川平和財団・小原上席フェローによると、今年に入り中国の核戦力増強の動きが加速しているという。こうした中、まもなく行われる米中の各軍備の会談ではどんな内容が協議されるのか?