東京・杉並区の善福寺川近くに住む男性は、たびたび雨による浸水被害を受けてきた。5年前には車も水没した。善福寺川や神田川など都内を流れる河川は急激に水位が上がりやすく、過去にも溢れたり水位が高くなって起こる内水氾濫の被害が発生している。こうした事態を防ぐため、地内の地下では調節池がつくられている。練馬区内の他、中野区から杉並区にかけての2か所で完成している。専門家は今の施設だけでは、将来、広範囲での浸水の恐れがあると指摘する。現在は全長約13kmの調節池建設が進められている。運用開始は再来年度としてきたが、地盤が想定よりも硬いことから工事は難航している。