専門家は医師が気力を失ってしまう状態はバーンアウトと呼ばれ、放置すると深刻な事態になりかねないと指摘している。バーンアウトについては国内外で調査が行われているが、鋪野紀好氏によると少ない調査で2割、多いもので5割の医師に何らかの自覚症状があるという結果が報告されている。大阪のクリニックの飯野貴明さんは職場の理解も得ながら、現在月に2回のコーチングを受けている。オン・オフの切り替えを大切にし、同僚と地域のランニング教室に参加するなどしており、予定を積極的に入れてその時間までに必ず仕事を終えるようにしている。仕事への意欲を取り戻した飯野さんは訪問診療にも打ち込んでいる。
去年行われた医師の勤務実態調査では、時間外労働が来年度以降、上限の原則となる年間960時間を超えた医師の割合は全体の21.2%に上っている。こうした長時間労働の是正に加えてバーンアウトを防ぐ仕組み作りなどを医師が仕事と生活を両立しながら活き活きと働ける職場環境の整備が求められている。
去年行われた医師の勤務実態調査では、時間外労働が来年度以降、上限の原則となる年間960時間を超えた医師の割合は全体の21.2%に上っている。こうした長時間労働の是正に加えてバーンアウトを防ぐ仕組み作りなどを医師が仕事と生活を両立しながら活き活きと働ける職場環境の整備が求められている。