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「升田幸三実力制第四代名人」 のテレビ露出情報

棋士編入試験第5局。勝てば将棋界初の女性棋士が誕生する大一番のなかで、将棋界101年の歴史の中で数々の名勝負があったがどれも男性棋士のみ。女性として初めて棋士を目指しこの歴史的な一戦に挑んでいたのは西山朋佳女流三冠。普段は女性限定のプロである女流棋士として戦っている。ここまで男性棋士相手に2勝2敗。しかし3敗目となり不合格で悲願達成とはならなかった。今回は将棋界に生きる女性たちの戦いと葛藤の日々をみつめた。藤井曽田七冠はじめとする172人の棋士が様々な棋聖戦でしのぎを削る現在の将棋界。棋士になる条件に男女の区別はないが。未だに女性騎士は生まれていない。そんな中1974年に誕生したのが女流棋士という別のプロ制度。女性への将棋の普及を目的に誕生した。当初の女流棋士は6人だった。50年が経過し、現在の女流棋士は73人。その中で圧倒的な強さを牽引しているのが剛腕と呼ばれる西山朋佳女流三冠と切れ味鋭い終盤力で出雲のイナズマと呼ばれる福間香奈女流五冠。8つある女流のタイトルを二人が分け合っている。今年3月にはその二人がタイトル戦で相まみえた。女流名人戦5番勝負は先に三勝した方がタイトルを掴む。勝負は福間さんが初戦に勝利。二人は初の女性騎士にまであと一歩まできている。
棋士になるためには、大きく2つの方法がある。王道の手段が棋士養成機関の奨励会に入会し勝ち抜くこと。6級から始まり、4段に昇格する事で棋士になれる。しかしその道は狭き門。もう一つは今回西山さんが挑んだ、編入試験という制度。トップ女流棋士は、棋士と対戦する機会がある。そこで規定の成績を上げれば編入試験の挑戦権を獲得。編入試験で5人と対戦し3勝で合格。棋士になることができる。2020年に女流棋士として初めて編入試験に挑戦したのは福間さん。その2年後に挑戦したのが西山さんだった。惜しくも快挙を逃した二人が考える、棋士になるために福間さんは精神力と答え西山さんは鈍感な方が良いという。タイトル戦の翌日に西山さんが向かったのは実家。迎えてくれたのは姉であり、囲碁のプロ棋士の静さん。父と姉の影響で将棋を始めたのは5歳の頃。頭角を速くに表し、将棋にのめり込んでいくと中学2年で棋士養成機関の奨励会入りを果たした。当時、奨励会は80人中、女性は西山さん一人。厳しい環境だったという。そんな過酷な環境の中、三段までたどり着いたが四段にはいけず、奨励会を退会。頭脳の格闘技と言われ、未だに女性騎士がいない将棋の世界。そこに男女の違いは関係しているのか?
脳科学を研究している細田准教授男性らしい、女性らしいと言われているものが100%女性・男性という脳はほとんどないことがわかったという。そして能力や知能という意味で男女差はないはずだと答えた。将棋界で生まれる男女差については心理的、制度、環境適な要因が、選択肢として女性があがりづらかったのでは?と答え、それがあたかも男女の脳の差であるかのように思ってしまうのは大きな過ちではないかと答えた。また日本将棋連盟の羽生善治九段も母数を増やすことが大きいと答え、現在日本の将棋人口は460万人。男女比は8対2で男性が圧倒的に多く、競技人口の偏りが原因とされている。将棋教室に通う女の子の母親は、難しい世界で不安に思うと答えた。また福間さんは去年12月に長男を出産した。わずか3ヶ月の休みを経て実戦復帰をした。女流棋士は結婚や出産の適齢期とキャリアのピークが重なるのでそれを両立するような制度を作ってほしいと答えた。また羽生会長は現在女性棋士の誕生はガラスの天井という言葉があり、一人でも突き破る人がいれば大きなブレイクスルーにつながるとした。西山さんが挑んだ編入試験から2ヶ月、自分の将棋に迷いが生じていた。
この日、多忙対局の合間をぬって西山さんが訪れたのは都内の将棋教室。女性アマチュア棋士たちと手合わせしていた。長年将棋・囲碁教室で子どもたちを指導してきた佐久間さんは女の子の会員は増加しているという。女流棋士お活躍が女性の将棋人口の増加に貢献している。西山さんも気持ちを新たにしていた。

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