アルツハイマー病の治療薬の「レカネマブ」が承認された。画期的な治療薬だが、さまざまな課題もある。長野県・長野市で、下坂さんに話を聞いた。下坂さんは50歳の男性であり、46歳の時に若年性認知症と診断された。その後、認知症について全国で講演活動を行っている。講演についての打ち合わせの時に、「奥さんか付き添いの方と来られますか?」と聞かれる事もあるが、なるべく1人で行くようにしている。原稿を用意しても忘れてしまう為、原稿は用意しないようにしている。今日も長野県・須坂市で、下坂さんが認知症について講演を行った。若年性認知症とは、65歳未満で発症する認知症のことであり、全国に約4万人の患者がいる。認知症に効果があると期待されているのが、新薬の「レカネマブ」。「レカネマブ」は、認知症の原因であるアミロイドβを取り除く、世界初の薬。下坂さんが「レカネマブ」について、「当事者、あるいは家族にとっては、嬉しい話ではあると思うんですけど、でも手放しでは喜べない」などと話した。果たして、その意味は?東京・新宿の「健脳カフェ」という施設を取材した。この施設には、物忘れが気になる人、軽度認知障害と診断された人などが通っている。この施設の認知症専門医の新井平伊さんが、「軽度認知障害の時には、16~41%ぐらいの方は回復する」などと話した。厚生労働省によると、2025年には65歳以上の5人に1人(約700万人)が、認知症になるという。「レカネマブ」を2週間に1回、18カ月投与すると、アミロイドβが減少した。新井さんが「レカネマブ」について、「画期的な、根本的な作用を持つ薬」などと話した。「健脳カフェ」の利用者たちに「レカネマブ」について聞くと、「買います」という人もいれば、「使いたくない」という人もいた。「レカネマブ」の処方には、条件がある。続きはCMの後で。