パリ五輪を楽しむための教養としてのパリ五輪を紹介する。これまで日本選手がオリンピックで獲得した柔道での金メダルは48個で世界最多。東京五輪では阿部一二三選手詩選手の史上初・兄妹同日メダルなど柔道日本代表は過去最多の9個の金メダルを獲得した。先ほど選手たちはパリに到着、パリ五輪柔道は今週土曜日から試合が開始される。柔道マガジン発行人・永瀬義規さんに日本柔道について聞く。柔道は日本発祥のスポーツでオリンピックに初めて採用された競技で1964年の東京五輪で男子の4階級のみ行われた。日本は3階級で金メダルを獲得した。無差別級決勝は神永昭夫vsヘーシンクでヘーシンクが優勝、この時オランダのコーチ陣が壇上に上がろうとしたときヘーシンクがそれを止めたがそれは礼で終わるまで試合は続いているという精神からで外国人選手が礼を重んじるという名場面で柔道のオリンピックの歴史が幕を開けた。現在世界200カ国以上で親しまれ男女それぞれ7階級で争われる。永瀬さんが厳選した金メダル名場面を紹介。ロサンゼルス五輪山下泰裕選手は2回戦で右足を負傷、決勝で戦ったラシュワンは負傷した山下の右足を攻めず相手を敬う心に世界中が感動した伝説の試合でこの年山下は五輪選手初の国民栄誉賞を受賞した。「ヤワラちゃん」の愛称で知られた田村亮子は1992年・女子柔道が正式種目となったバルセロナ大会に16歳で出場し銀メダル、アトランタでも銀メダルで2000年のシドニー大会で念願の金メダルを獲得した。その後プロ野球選手・谷佳知さんと結婚。苗字が田村から谷に変わりその時「田村亮子で金。谷亮子でも金」の名言を出しアテネ大会では全て1本勝ちで決勝に進み金メダルを獲得した。出産後の北京大会では銅メダルを獲得、5大会連続出場しその全てでメダル獲得という快挙を成し遂げた。2021年東京大会では女子52キロ級初の阿部詩選手と男子66キロ級阿部一二三選手の兄妹同日金メダルとなった。永瀬さんは日本の柔道の強さを象徴しているのが阿部兄妹だと話しパリ大会でも同日に試合があり兄妹同日連覇なるかが注目。