瓶詰め商品を多く販売する桃屋は東京・中央区に本社がある。創業は1920年（大正9年）。本社入り口には歴史を語る展示スペースも。商品の多くがロングセラー。最古参「鯛みそ」は1920年発売。代表作「ごはんですよ！」は今年で50周年。食べ比べできるセット販売や、商品をモチーフにした部屋に宿泊できるホテルを「ワシントンホテル」との協業で開くなど、周年事業も充実。年間売上は茶碗換算で2.7億杯。社長室には「桃の間」なる空間が。社名の由来は中国で長寿のシンボルである桃を客の心に見立て、その心を矢で射止めるということから。社内での重要会議はこの桃の間で行われるそう。
桃屋で商品パッケージを担当する山田。桃屋では客の印象に残るよう、強くて深い色をパッケージに使うことが多い。「ごはんですよ！」は50年来のデザイン。山田が担当した「辛そうで辛くない少し辛いラー油」は、力強い筆文字で商品の特徴をデザインとして仕上げている。調理課の米山美穂はレシピを開発。桃屋ではHPやSNSなどでもレシピを紹介。レシピ開発では簡単に作れるかが重要視されるそう。「キムチの素のミートソーススパゲッティ」は料理経験の浅い番組ADでも簡単に調理できた。レシピは450種類以上。今年8月からの新商品「おいしい唐がらしソース」は、日本人に合う食べやすい辛さに。りんごを主原料とし、すりおろし野菜を配合。