厚生労働省が公表した去年の国民生活基礎調査の結果に母親と18歳未満の子どもと母親がいる世帯は、推計で927万4000世帯。母親が働いている世帯は2年前の前回調査と比べて2.1ポイント増え、比較可能な2004年以降で最も高くなった。また18歳未満の子どものいる世帯の平均所得金額は812万6000円と、前回よりも27万円余り増えている。一方で、子どものいる世帯に生活状況について尋ねたところ「大変苦しい」または「苦しい」と回答した割合は65%に上っていて、これは前回よりも10ポイント余り増えている。これについて厚生労働省は“短時間勤務や男性の育休取得などの環境が整備されて働く母親が増加して所得も増えている。一方で物価の高騰に加えて学費など子どもにかかる支出が多くなっていて、生活の苦しさは増しているとみられると分析している。