今日のテーマは、「デゴイチが結んだ縁 国鉄D51形蒸気機関車」。沖縄県・那覇市の公園には、国鉄の「D51形蒸気機関車」、通称「デゴイチ」が展示されている。沖縄県には鉄道が走っていないのに、なぜ展示されているのか。1972年、沖縄県がアメリカの統治を終えて、本土に復帰した。その2か月後、国鉄により沖縄の小学生たちが、北九州市に招待された。そして、SLを見学した。その小学生の中に、城間悟さんがいた。現在の城間悟さん（60歳）が、当時の思い出を語った。その小学生の中には、城間悟さんとは別の学校から参加した、上原えり子さんがいた。小学生たちは沖縄県に戻った後、国鉄への御礼状に「沖縄県にもSLが欲しい」と書いた。国鉄がその思いに応えて、沖縄県にSLを寄贈した。それが、前述の公園のデゴイチ。その後、城間悟さんと上原えり子さんは、同じ高校に進学した。高校で再会した2人は、自分達が小学生の時に北九州市にSLを見に行った時の思い出を語り合い、公園のデゴイチを見に行き、仲良くなった。やがて、2人は結婚した。しかし結婚後は、ケンカをすることもあった。そんな時は、公園のデゴイチを見に行って、高校生時代を思い出し、前向きな気持になった。2人が、当時の思い出を語った。19年前、那覇市にはモノレールが開通した。その開通には、那覇市役所に勤めてした城間悟さんが関わっていた。現在も城間悟さん、えり子さん夫妻は、孫を連れて公園のデゴイチを見に行くことがある。2人がデゴイチの前で、デゴイチへの思いを語り、エンディングとなった。