日本アルプスではトランスジャパンアルプスレース2024が行われた。415キロの距離を歩き、累積標高は27000mになる。その優勝候補は走る消防士。今回はそのレースに挑む人々を特集。レースは富山湾に臨む魚津からスタート。参加者は29人でそのなかで別格と囁かれる男が。一昨年に大会最速記録で優勝した土井陵は43歳。深夜0時になり、レースがスタート。富山湾をあとにしたランナーたちは、まず急峻な北アルプスに苦しめられることになる。その後60キロのロードを進んで中央アルプスへ、3000m級の南アルプスを踏破してゴールの駿河湾を目指す。全長415キロはフルマラソン10回分に相当する。コース上には30箇所のチェックポイントがあり、8日以内に走りきらなければ失格に。スタートすれば食料は自身で調達する必要があり、いつどこで眠ってもいいが山小屋の利用はできない。
スタートから35キロの地点では北アルプス最初の頂の剣岳に到達したのは竹村直太。トップで進んでいるがその背後には土井が。その劔岳の到達記録は大会新記録となったが意外な展開となった。しかし続く薬師岳で土井はトップを奪還した。一昨年には2位に1日分の差をつけ圧巻の記録でゴールした土井の職業は消防士。学生時代にバスケットボールに打ち込んだという。31歳でトレイルランにめぐり逢い優勝。以来、国内外で目覚ましい成績を残してきた。一方で仕事は大阪市消防局で司令官員として働いている。朝九時に署をあとにすると疲れをもろともせずに練習に励む。また意識するライバルがいるという。その人が竹村で、竹村が土井を再び抜いて先頭に立った。スタートから26時間で100キロ地点にあたる上高地のチェックポイントに到着した。北アルプスを超えた竹村は、ここで一旦仮眠をとった。土井は1時間ほど遅れて上高地へ。だが休まず進むという。それを支えているのが周到な準備。背負う荷物はグラム単位で切り詰めるという。結婚し3人の子供に恵まれたが、今は子供が年頃になり会話も減っているという。
今回のレースに土井の家族はゴールに来てくれる約束をしているという。上高地から中央アルプスの登山口は、60キロのロード。そこから木曽駒ヶ岳と宝剣岳と2つの頂を超える。不安定な天候のもとで14時間かけて宝剣山荘に到着した土井。レース開始までここまで15分しか休んでいない。遅れを取った竹村は途中でとびきりに応援に力づけられていた。そこには竹村の母がいた。学生の頃は陸上競技に没頭していたという息子はトレイルランを始めたのもマラソンの力をつけるためだったという。山野を走る楽しさとランナー同士のつながりにみせられて頭角を表し始めていた。土井に1時間20分おくれて竹村も宝剣山荘へ。休まずに先を急いだ。先を行く土井が中央アルプスを踏破したのは深夜3時。51時間歩き続けた超人がここで仮眠を初めてとることに。わずか1時間半眠って先を急いだ。
竹村も姿を見せていたが失格になってしまったという。というのも宝剣岳でヘルメットを着用していなかったことが原因だったという。焦りがまねいた痛恨のミスだったが両親はその知らせを聞いて駆けつけた。その頃、土井は南アルプスへの戻り口の市野瀬に差し掛かっていた。用意した備品や食料などを補充できるのは唯一ここだけになる。土井は竹村の失格をまだ知らない。その知らせを聞いた土井。ライバルの失格にモチベーションを削ぎかねない。
スタートから35キロの地点では北アルプス最初の頂の剣岳に到達したのは竹村直太。トップで進んでいるがその背後には土井が。その劔岳の到達記録は大会新記録となったが意外な展開となった。しかし続く薬師岳で土井はトップを奪還した。一昨年には2位に1日分の差をつけ圧巻の記録でゴールした土井の職業は消防士。学生時代にバスケットボールに打ち込んだという。31歳でトレイルランにめぐり逢い優勝。以来、国内外で目覚ましい成績を残してきた。一方で仕事は大阪市消防局で司令官員として働いている。朝九時に署をあとにすると疲れをもろともせずに練習に励む。また意識するライバルがいるという。その人が竹村で、竹村が土井を再び抜いて先頭に立った。スタートから26時間で100キロ地点にあたる上高地のチェックポイントに到着した。北アルプスを超えた竹村は、ここで一旦仮眠をとった。土井は1時間ほど遅れて上高地へ。だが休まず進むという。それを支えているのが周到な準備。背負う荷物はグラム単位で切り詰めるという。結婚し3人の子供に恵まれたが、今は子供が年頃になり会話も減っているという。
今回のレースに土井の家族はゴールに来てくれる約束をしているという。上高地から中央アルプスの登山口は、60キロのロード。そこから木曽駒ヶ岳と宝剣岳と2つの頂を超える。不安定な天候のもとで14時間かけて宝剣山荘に到着した土井。レース開始までここまで15分しか休んでいない。遅れを取った竹村は途中でとびきりに応援に力づけられていた。そこには竹村の母がいた。学生の頃は陸上競技に没頭していたという息子はトレイルランを始めたのもマラソンの力をつけるためだったという。山野を走る楽しさとランナー同士のつながりにみせられて頭角を表し始めていた。土井に1時間20分おくれて竹村も宝剣山荘へ。休まずに先を急いだ。先を行く土井が中央アルプスを踏破したのは深夜3時。51時間歩き続けた超人がここで仮眠を初めてとることに。わずか1時間半眠って先を急いだ。
竹村も姿を見せていたが失格になってしまったという。というのも宝剣岳でヘルメットを着用していなかったことが原因だったという。焦りがまねいた痛恨のミスだったが両親はその知らせを聞いて駆けつけた。その頃、土井は南アルプスへの戻り口の市野瀬に差し掛かっていた。用意した備品や食料などを補充できるのは唯一ここだけになる。土井は竹村の失格をまだ知らない。その知らせを聞いた土井。ライバルの失格にモチベーションを削ぎかねない。