南京事件から明日で88年。中国・南京市の南京事件の記念館はあすの追悼行事の会場になる。厳重な警備体制がしかれるわけはあすで88年を迎える南京事件。旧日本軍が多くの中国人の命を奪ったとされる南京事件。台湾有事をめぐる高市総理の発言をきっかけに日中関係の溝が深まる中、明日に控えた追悼式会場の周辺には警察官の姿も。中国外務省の報道官は、日本側に対し歴史を深く反省し、教訓を得て軍国主義を完全に決別し、実際の行動を持って残存の軍国主義を取り除くよう強く促すなどと述べた。戦後80年を迎えた今年、中国は戦勝国としての立場を強調し、南京観光などを推奨している。日本大使館は、最近の日中関係をめぐる報道等を踏まえ特に注意する必要があるとして、日本人同士で騒がないなどの注意を呼びかけている。緊張が高まる中、中国の市民からは冷静な声も聞かれた。日中の緊張はどこまで高まるのか。
