今回の風景の主役は、神奈川県伊勢原市に大山阿夫利神社の客殿。江戸時代、大山詣りで年間20万人もの人々が訪れ賑わった神社。昭和52年(1977年)には下社拝殿と客殿が造影された。平成28年(2016年)に日本遺産に認定されたことをきっかけに、客殿の中にあった使われていない応接室を有効活用できないかと考えることに。そして2019年、建築家・堀部安嗣によって標高700mの場所にある絶景カフェ「茶寮 石尊」に生まれ変わった。席からは江ノ島や三浦半島まで見渡すことができる。内装に使われている木材は、懐かしい雰囲気を感じてもらうために節があるものを多く使用。一番奥の座敷からも絶景を楽しむことができる。神主さんは「このカフェをきっかけに神社が身近なものになれば」と話している。