ノーベル生理学・医学賞が発表され、新型コロナで実用化されたmRNAワクチンの立役者のカタリン・カリコ博士らが選ばれた。カリコ氏の研究生活は苦難の連続。20代で遺伝物質の研究を始め、30歳のときにハンガリーの経済低迷により研究資金が打ち切られ、アメリカの大学からオファーを受け家族3人で渡米。海外に持ち出せるお金が100ドルと制限されていたため、現金を熊のぬいぐるみの中に入れて持ち出したという。アメリカでmRNAの基礎研究に没頭するがほとんど評価されず不遇の日々が続いた。そんな中でドリュー・ワイスマン氏と出会い、コロナワクチンの開発につながった。きょう未明、会見を行ったカリコ氏は若い研究者にエールを送った。