曹洞宗の大本山永平寺では19ある国の重要文化財全てをデジタルデータ化し、後世に伝えようという全国でも珍しい取り組みが行われている。データを検察したのは大手建設会社と福井の宮大工などでつくるグループ。リーダーの池内匠はこれだけの文化財を一気にデータ化するのは珍しいという。緻密なデータが得られたことは文化財を担う今の宮大工の技術向上にもつながろうとしている。永平寺は貴重な文化財を未来に引き継ぐためにデータを生かしたいと考えている。課題は費用。測定に使う機器は1台1000万円以上するものもあるという。国は文化財のデジタル化の構造を掲げていて、永平寺と同様の取り組みを広げるためにはより積極的な支援が必要。