立憲民主党や国民民主党を支持する連合(=日本労働組合総連合会)では、あすから2年に1度の運動方針などを採択する定期大会を行うが、自民党の総理大臣として16年ぶりに岸田総理が出席する方向だという。16年前に出席していたのは当時の福田康夫総理大臣。その後、連合との関係を深めていったのは第2次安倍政権で、安倍氏は連合の新年交換会に出席した。2013年、安倍政権は政府・経済界・労働界の代表による「政労使会議」を立ち上げて初会合を行った。2年前、岸田総理が誕生すると連合は芳野氏が会長に就任し、連合との距離はさらに縮まっていった。去年1月、安倍氏が出席して以来9年ぶりに岸田総理が新年交換会に出席した。さらに麻生副総裁と芳野会長が都内のホテルで会食を行った。芳野氏が日本酒好きと聞いた麻生氏が呼びかけたという。今年に入っても連合の「メーデー中央大会」に岸田総理が出席。これも9年ぶりのこと。連合との関係を重視する姿勢が見て取れる岸田総理。それは人事からも伺える。先日行ったトラック業界の視察では賃金・雇用を担当する総理補佐官の矢田稚子氏を同行させた。矢田稚子氏は元参院議員で連合が支持する国民民主党の副代表も務めていた人物。この人事は連合を意識したことなのか、岸田総理の思惑とは。