87歳の土黒佳子さんは84歳の時、天草テレビの金子寛昭社長からスカウトされ、新人アナウンサーとしてデビューした。同テレビでは過去に入れ歯でお茶の間を沸かせたアヤちゃん、カニを生齧りしたツルちゃん、111歳まで現役を務めたシノちゃんら名物アナウンサーがいる。今回、土黒さんは地元に伝わる民話をベースにした紙芝居を小学校で朗読することになり、念入りにリハーサルを重ねていた。アナウンサーになる前はみかん農家で、元々は大学で勉強をしたかったという。人に慕われる土黒さんは知人たちを前に紙芝居を披露し、忌憚のない意見に耳を傾けた。
土黒さん、金子社長らが小学校を訪れ、生徒たちに紙芝居を披露した。紙芝居の模様は映像に記録され、天草テレビで紹介された。土黒さんは生徒たちからの感想に目を通し、「久々に嬉しい出来事です」などと吐露した。