書き初めに欠かせない墨。奈良にある江戸時代から続く老舗の墨メーカーを訪ねた。国産固形墨の生産量は奈良市が約90%。奈良墨は1400年の歴史があり、時代を経ても色褪せない深みのある濃さがある。墨作りを見せていただく。原料はすすとにかわ。にかわとは動物の皮や骨などを煮詰めて作られるゼラチン質で冷めると固まるため接着効果がある。まずは、原料を混ぜて墨を固めた墨玉を作る。墨玉を足で練る。型にはめてプレスして、湿り気を持たせた灰の上に並べ、約1週間かけて乾燥させる。わらで墨を結び、さらに室内で2~3か月自然乾燥させる。多いときには1日約400個を製造しているという。
