「卵子提供」とは子どもを望む夫婦が卵子ドナーから提供してもらった卵子と夫の精子から受精卵を作り、妻の子宮に移植して出産するもの。妻の年齢が高くても卵子が若いため、出産に至りやすいとされている。日本では公的なルールが整備されず事実上出来ないとされてきた。都内では台湾で卵子提供をうける呼びかけるセミナーが行われていた。卵子提供を受けるために台湾のクリニックを訪れた夫婦。これまで夫婦が卵子提供の治療にかけた費用は約300万円。台湾で卵子提供を認める法律が制定されたのは2007年。それまでは法外な値段で卵子をうり成形を立てる女性もいて社会問題となっていた。そこで、商業化を引き起こさないための厳格なルール作りが行われた。ドナ－と夫婦のマッチングはすべてクリニックが管理し、ドナーへの補償にも上限を設けた。さらに、夫婦に伝えられる情報は血液型・人種などに限定された。今、卵子不足という課題が出てきている。海外からの需要も高まり最大で1年以上待つケースもある。卵子提供の法制化から17年、台湾では45歳以上での出産が6倍以上に増加したが、子どもの立場に配慮した議論が必要だという声も上がっている。