着物バイヤー野瀬達朗さんはこの日依頼を受けて、着物を手放したいという女性の自宅へ。普段から着物は着るものの多すぎることにこまっているという。300着あり引っ越しを控えているので数を減らして整理したいとのこと。結城紬、西陣織、大島紬など特定の地域で伝統的な技法で作られたものは産地織物と呼ばれ価値が高い。結城紬には証紙が付いており、これがあると売るときにだいぶ値段が変わる。証紙の他にも加賀友禅など落款が入っているものも着物の価値を証明できる。またサイズの大きい着物の方が今の日本人の体格に合うため需要がある。プロの査定では証紙付きの産地織物以外は値段が付かないものがほとんど。今作ると1000万以上する宮古上布もあったが証紙がないためほぼ値段がつかないので、そういうものは売らないほうが良い。野瀬さんは、眠っている着物を好きな人に譲るとか循環させるのがいちばんだと語った。