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「宮城悦子青木大輔」 のテレビ露出情報

閉ざされたSNS空間でかわされる真偽の不確かな情報を信じ込み、命に関わるケースも起きている。けいこさんの妹のともみさんは35歳のときに子宮体がんステージ1Bと診断された。将来結婚をして子供がほしいと考えていたともみさんは手術をしなくても済む方法はないかと探していた所知人からある会社のセミナーが届いた。足を運んだともみはある飲料水の存在を知った。特別に加工したヨウ素が入っているというこの水は、会社の未公開株の購入者らがもらえるというもので、来院で病気に関する相談もできるという。ともみさんはこの水を手に入れるために株を購入し毎月5万円を支払うように。ともみさんが実際にがんを治すために必要と渡され記入していた日記には指定された通り一日8回この水を飲み、食事内容も丁寧に綴っていた。この日記は会員限定のライングループでシェアされ、生活習慣に対するアドバイスが届くようになった。ラインでの相談先は一つだけでなく、不安や悩みを聞く人、食事管理に詳しい人、健康機器に詳しい人やがんアドバイザーを名乗る人物が登場し様々な悩みや相談を閉ざされた空間で共有するように。がんアドバイザーと名乗る人物とともみさんのやりとりでは水を飲んでの体調の変化についてどう受け止めたらいいかを尋ねていた。相手は水の効果で無事にがん細胞が体の外に出ているかのように答えていた。がんアドバイザーを名乗っていたのはタレント活動をしている人物で、医療については独学で勉強したという。さらに、セミナーなどでは病院の手術や抗がん剤の治療は命を縮めると伝えられていた。
ともみさんは姉のけいこさんの意見に耳を貸さなくなっていた。水を提供していた元社員は違法にならないように治療薬とは言わずにがんの治療に効果があるものと濁すように使っていたという。閉ざされたSNS空間で、コミュニケーションを取り続け、悩みを持つ人達が信じ込んでいくと元社員は語った。ともみさんに伝えられていた情報はどれほど根拠があるのか?専門家と検証した。製品の効果で出血し、がん細胞が体外に排出されているかのようなやりとりがあったが、これについて婦人科がんの専門医二人に確認すると出血は子宮体がんの患者の多くにみられ、進行すると出血量も増えて1B以降の患者の場合ではがん細胞が出血で排出されがんが治るというのは医学的にありえないという。また水の成分を分析するとその結果100グラムあたり乾燥昆布50グラムに含まれるヨウ素が検出された。会社がこの水の効果についての論文でマウスの実験でがん細胞の増殖が鈍化したとしているが人への効果や安全性などは今後行う必要があるとしている。この論文について専門家は人とマウスでは仕組みが違い、マウスの実験だけで実際にそれが使用されるということはありえないという。診断から2年でともみさんは耐えられないほどの痛みをうけ手術をした。しかし標準治療を拒否していたがために病は進行していてどの治療も難しい状態になり根治は難しいという。その間もラインにはメッセージが届き続けていたというがともみさんは37歳で亡くなったという。そのスマホを確認したけいこさんは家族からは見えない状態で続いていたやりとりを目の当たりにしていた。
がんを治したいとの一心でともみさんは飲み続けていた水のため未公開株などに50万円を払っていた。この会社の社長らは他にも多くの人に対し国に届け出をせずに株を売り出していたとし金融商品取引法違反の疑いで逮捕され起訴された。警視庁は、去年4月までの5年間で80億円を集めていたという。社長に2ヶ月で保釈され、5月には株を購入した人の前に現れた。鈴木は昔からこうした病気を抱えた人に寄ってくる悪質なビジネスがあるが、それが多様化していると実感しているという。そうした人々は優しい言葉をかけてくるが誠実な医師は絶対治るや大丈夫などとは言わないという。そんな中で絶対に治るなどと声をかけられるとそっちに行きたくなる心理になってしまうという。

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